都市と農山漁村 人とこころの交流~ふるさとに誇りを持ち、子どもたちにつなぐ~

 私たちの「宮城県議会グリーン・ツーリズム研究会」は本県におけるグリーン・ツーリズムの可能性をさらに広げようと、宮城県議会議員の有志で昨年(平成15年)の5月に立ち上げました。以来、共に農村と都市の交流や農山漁村での民泊を推進するための環境づくりや未来を担う子供たちのための食育・食農の里づくり等の研究を目的に、県内各地のグリーン・ツーリズム実践者の方々を訪れ、人の元気とおいしい魅力に出会うことができました。その中で、“農業・農村の体験に来た人々が農家に民泊するには、旅館業法・食品衛生法等の壁がある”ということを伺いました。この問題については、その後の勉強会を通じて、本研究会とむらづくり推進課を中心とした関係各課が共通課題として認識することができました。そして県では、昨年の11月に「体験学習に伴う農林漁家への民泊の実施方針」を定めました。この方針で、学校教育の一環として農家等に宿泊して体験学習をする場合、旅館業法・食品衛生法上の許可なくして実施できることになりました。まだまだ第一段階の環境整備ではありますが、全国初の試みとして、宮城県のグリーン・ツーリズムが促進されることを期待したいと思います。またこの度、研究会の発足一年を記念して、むらづくり推進課の皆さんとの協働で心と力をあわせて、「みやぎ水・土・里(農村)とまちのいろり端会議」
 第一部 グリーン・ツーリズムシンポジウム(県主催)
 第二部 交流会(研究会主催)を開催することとなりました。
 この会によって、県内のグリーン・ツーリズムのネットワークが広がり、今年の11月に本県で開催予定の全国グリーン・ツーリズムネットワーク宮城鳴子大会に向けて大きく前進できることを願っています。


~メッセージ~
宮城県議会議長 渡辺和喜  宮城県議会グリーン・ツーリズム研究会の発足一周年と活動報告書が発行されるに当たりまして、心からお祝い申し上げます。現在、全国各地で暮らす人々との交流が盛んに行われております。この宮城の地が、訪れる方と滞在先の農山漁村の方々との熱い交流により、訪れた体験者の「第二のふるさと」になっていただければ、誠に喜ばしい限りです。
 最後に貴研究会の今後の益々のご発展と会員の皆様方の一層のご健勝とご活躍を祈念いたします。