今を生きる~被災地から

2017年3月14日
 東日本大震災から6年。3月11日。6年前の同じ、雪がちらつく寒い一日でした。
 今もなお仮設住宅での生活を余儀なくされている多くの被災者がいます。復興住宅、自宅再建された方を訪問しますと、あの日のことをとつとつと語ってくれます。震災から支援に通っている、名取市美田園の自治会長さんから手紙が届きました。その中に「仮設住宅での住民に寄り添い活動」についての手記がありました。
 妻は民生委員で15年、母と姉を避難所に届けた後、地域の方々を避難させようと車に乗せ移動中に津波にのまれたと聞いています。「お父さん、あとは頼んだよ。」と言っているような気がします。これからの災害に立ち向かうために、災害に関する地域の古い伝承を検証してみること、防災訓練は新潟県山古志方式を試してみること、公助に頼らず自分の命は自分で守り(自助)、ともに助け合う(共助)を心がけること、最後に避難所や仮設住宅では住民の小さな危険信号を見逃さないこと、時にリーダー自身が孤独を感じることがあるでしょう。しかし、自分の後ろにはみんなの支えがあることを忘れずにいてください。
 今こそ「生かされた命」で奉仕する。思いが綴られていました。