南三陸町入谷復興住宅の建設とまちづくり

2013年12月15日
 12月15日(日)南三陸町入谷の食堂に視察に伺いました。
 南三陸町入谷地区では、筑波大学名誉教授 安藤邦廣先生が提唱している日本の風土が育んだ杉を大切にし、地域産材を活用し、地元職人がつくる日本の伝統的な工法である「板倉の家」によって、復興住宅の建設とまちづくりが進められています。
 被災した地域の皆さんが助け合い、伝統的な「結い」で木の家をつくる互助会が設立されました。入谷食堂はその第2弾として開店準備をしており、杉にはちみつの天然のワックスをメンバーで塗る作業を行っていました。私も作業をさせていただき、代表の後藤一摩さんから復興の課題などを伺いました。
 食堂を経営する松野さんは、仮設で生活している方がひといき食堂でくつろぐ場になるようにしたい。と意気込みをかたって下さいました。
 南三陸には、豊かな森林資源が眠っています。この地元の杉を活用することで、山を守り、そのことによって、海が豊かになる。このような山と里、海の循環を取り戻す。この理念による取り組みは、雇用創出と地場産業の育成、そして地域定住が期待されます。県として積極的に支援し、宮城の復興のモデルとして展開できるように働きかけて参ります。