女性のへの性暴力根絶を!

2014年10月6日
 東日本大震災から4年目を迎え、未だ仮設住宅で生活を余儀なくされている被災地では、性暴力による被害を受けている子ども、女性が増えています。この現状を踏まえ、宮城県では性犯罪相談センターを設置、仙台市においても性暴力の相談窓口を設置していますが、医療機関との連携等の多くの課題があります。
 市民団体等からの要請を受け仙台市議会及び宮城県議会において、超党派の女性議員が、県及び仙台市に「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターの設置」を求めています。

 内閣府では、第二次犯罪被害者等基本計画において、ワンストップ支援センターの設置促進施策が盛り込まれ、内閣府犯罪被害者等施策推進室において性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター開設・運営のための手引を作成し~地域における性犯罪・性暴力被害者支援の一層の充実のために~を作成し、地域における性犯罪・性暴力被害者支援の充実のため、ワンストップ支援センターの開設を検討している地方公共団体等に、モデルをいくつか示してセンターの設置が促進されることを目的としており、将来的には、各都道府県に少なくとも一か所はセンターの設置されることが望ましいとしています。

 2010年4月、大阪府南部・松原市の阪南中央病院で、性暴力被害者を対象にした、全国で初めての総合緊急支援窓口「性暴力救済センター・大阪(通称SACHICO)」が誕生しました。
 ボランティアの女性支援員が24時間体制でSOSの電話を受け付け、必要に寄り来所を促しています。従来の外来とは完全に分離した専門の待合室や診察・面談室を設け、支援員は被害者に寄り添って話を聞き、産婦人科医が治療や感染症の検査を行う。本人の希望と必要に応じて警察や弁護士、精神科医、カウンセラーにもつなぐ。必要なサポートを一か所の窓口で提供する「ワンストップセンター」の役割を果たしています。

 開設から9月までの半年間で、SACHICOには、704件の電話相談があり、延べ138人が実際に来所した。強姦や強制わいせつの被害で来所した女性は39人です。今後、被災地等における性犯罪・性暴力被害者のための「ワンストップ支援センター」設置をめざし、
(1)宮城県における、性犯罪、性暴力の現状調査、
(2)女性医師の会、民間団体、弁護士、カウンセリング関係等との共通の理解と認識を持ちセンター設置に向けた取り組みを行う
(3)仙台市立病院等への設置に向けた取り組みを行う
ことを提案し、実現に向けて行動します。