民主フォーラム県議会報告

2004年10月
10月13日に9月議会が閉会しました。今回は、~一人ひとりが大切にされる社会を目指して~をテーマに、障がい者差別禁止条例の制定について、児童虐待防止対策および子どもの権利擁護、男女共同参画社会の実現、NPOとの協働による新たな公共施策について一般質問しました。
障がい者差別禁止条例の制定について、障がいを個人の問題と捉える従来の考え方から脱却し、社会が障がい者に歩み寄る考え方に変え、障がいは保護の対象ではなく、「権利の主体」であることを保障する実効性のある条例を制定すべきである。その為に、小さい時から共に学ぶ統合教育、就労、雇用の差別的処遇、障がいを理由に雇用を断る等の差別行為には罰則規定を設け、策定の際、差別の実態調査を実施し、障がいのある当事者も含めた協議会を設置すべきであることを求めました。
浅野知事は、「障がい福祉の推進に当たっては、最も弱い立場にある方々を社会の中心に据えるような地域づくりの観点や、障がい者を保護するだけでなく、権利の主体として福祉サービスを保障する視点が重要であると考えている。罰則規定については法との整合性を図る必要がある。条例の策定について懇話会を設置し今年度中に制定したい。」と明言しました。当事者の意見を反映する実効性のある「障がい者差別禁止条例」を目指し、さらに努力したいと思います。