民主党女性議員ネットワーク韓国視察報告 (8月24日~27日)

2010年9月3日
 「民主党女性議員ネットワーク会議」では、2004年以来、民主党所属の女性県議会議員、市町村議会議員が自主的に集まり、党本部の全面的な支援のもと、政策の研究や、活動の情報交換を行ってきました。
 今年の総会研修会において、男女共同参画を推進する立場から、「先進的な取り組みを行っている諸外国等への調査を実施する」ことを活動方針として掲げ、昨年、児童福祉の研究者である東洋大学の森田明美先生を講師として学ぶ機会を得たことから、韓国の優れた実践についてご紹介いただき、初めての視察先として韓国を訪問し、男女共同参画をはじめ、観光、教育、児童福祉など、政策と実践を学ぶことを目的に、全国から11名の参加もと8月24日~27日韓国で視察を行いました。  李 明博政権において、女性、こどもの政策を政治的危機的課題として政府が取り組んでいること。ソウル市の自治体として独自の取り組みを行い、さらに推進を図る努力をしている。地域住民の必要な支援を、児童福祉、高齢者、障がい者、就労支援がワンストップサービスで一元化されており、必要な時に必要なサービスを提供できるシステムしなっていること。低所得者に対するセーフティーネットが網の目のようにきめ細かであることなど学ぶべき実践が多い韓国。「走りながら考える。必要な支援を早急に行う」姿勢は日本において必要であると感じました。この視察で得た成果は、韓国と日本の友好と、各自治体における実践、施策提案に活かしてゆきたいと思います。

男女共同参画、貧困からの自立学ぶ
 民主党女性議員ネットワーク会議は、8月24日から27日、韓国視察を行った。男女共同参画の「先進的な取り組みを行っている諸外国へ調査を実施する」との活動方針に基づき、はじめての海外視察を実現させた。 訪問団は、東北から九州まで、全国9の都府県から集まった11人の女性県議会議員・市議会議員から構成された。 訪問先は、ソウル市の福祉財団、高齢者福祉センター、障害児発達支援センター、母子自立支援センターなどの福祉施設、韓国観光公社や、実際に医療観光を行うクリニックなど観光に関する施設、ソウル市議会民主党議員団との交流など、盛りだくさんの内容となった。 発展する経済の一方で、貧困層をいかに効率よく支援し、自立を促していくかが、韓国でも大きな課題ととらえられている。そのための迅速で柔軟な取り組みが、たいへん印象的だった。 また開会中のソウル市議会本会議を傍聴し、活発な討論の一端も目にすることができた。ソウル市議会は、先の統一自治体選挙で民主党が第一党となり、公共事業中心の市長との政策論争がおこなわれているとのこと。今後も女性議員の活躍についてなど、情報交換や交流を図っていきたい。 視察団には初対面のメンバーもいたが、3泊4日の日程を通してひとつにまとまり、来年の統一自治体選挙へ向けて、決意を新たにする思いであった。

(報告 宮城県議会議員 遊佐美由紀 船橋市議会議員 小森雅子)