第3回国連世界防災会議
「大震災から復興へ~未来につなぐみやぎ女性のつどい」

2015年4月4日
 第3回国連世界防災会議のパブリックフォーラムでいま私たちは~未来につなぐ復興と防災は男女共同参画の視点でフォーラムを行い提言をまとめ、今後行政をはじめ地域の取り組みを進めています。

提 言

 「大震災から復興へ~未来につなぐみやぎ女性のつどい」は、県内の市民(女性)と県内すべての女性地方議員で構成し、本日ここに「復興と防災は男女共同参画の視点で」をテーマにフォーラムを開催しました。男女共同参画は、日頃から私たちの大きなテーマの一つでしたが、東日本大震災では、避難所運営、仮設住宅、災害公営住宅等において女性の参画の面で多くの課題が明らかになりました。
 私たちは、この経験を踏まえ、課題についての話し合いを重ね、解決に向け、次の提言を行います。
  1. 社会のあらゆる分野において男女共同参画を主流とすること。
  2. 審議会や議会における女性の比率を高めるなど、あらゆる政策・意思決定の場に女性が参画し、リーダーとして活躍できる仕組みを構築すること。
  3. 防災・減災、応急対応、復旧・復興、被災者支援に関して、女性の貢献を正当に評価すること。
  4. 災害は多くの人々の生命を脅かし、その後の生活に深刻な影響を与える。ジェンダーと多様性の視点から、特に支援を要する妊産婦、高齢者、障がい者、子ども、外国人などの要望に対応できる仕組みを構築すること。
  5. 災害発生後に女性や子どもへの暴力が増加した指摘を踏まえ、対応策を講ずること。
  6. 被災地における女性の就労が困難なことから、女性の雇用機会、特に正規雇用の機会を確保すること。また被災地での女性の起業を支援すること。男女の賃金格差を解消し、性差にとらわれない職業訓練を保証すること。さらに保育や介護などケア労働に対して正当に評価をすること。
  7. 福島第一原子力発電所の事故は、私たちの暮らしと環境に取り返しのつかない被害を与え続けている。
  8. 地球の未来のために原発のない持続可能な社会をつくること。
 この提言を実現するために、私たち市民は、日々の活動を通じて力を培い、市民力を高めていきます。私たち議員は政策に反映できる立場にいること自覚し、市民の声に耳を傾けすぐ行動します。市民と議員、地域・行政をつなぐ、つながるネットワークを構築し実現のために力を合わせて取り組みます。今日のフォーラム開催により、その第一歩を築きました。
 「復興と防災は男女共同参画の視点で」を掲げて、以上述べた点について、さらに発展させるため行動することをここに宣言します。

2015年3月14日
第3回国連防災世界会議2015パブリックフォーラム
いま私たちは~未来につなぐ復興と防災は男女共同参画の視点で