男女共同参画推進条例とリプロダクティブヘルス/ライツ

2001年8月
 県議会の特別委員会2年間の審議を経て、8月1日に「宮城県男女共同参画推進条例」が施行された。
 私は、議員提案で条例を制定することの意義は、政治の場から男女平等について論議し合うことが必要だと考えたからだ。それは、長池博子先生からの誘いで1995年北京で開催された世界女性会議に参加してリプロダクティブヘルス/ライツなど世界の女性たちの抱えている深刻な問題などの現状を知ったからだ。
 県内全県域で条例についてヒヤリングを行なった際、DVの問題は被害者・加害者のカウンセリングが必要など要望や意見あったが、リプロダクティブヘルス/ライツについて認識しているところは少なかった。市町村において行政でのリプロの取り組みは、始まったばかりであった。
 そこで長池先生から女性と妊娠・出産・避妊・健康と権利等のについてお話を頂き、議員はリプロダクティブヘルス/ライツは命の問題でもあるとの理解を深めた。
 そして条例の柱である、基本理念に「男女の生涯にわたる健康と権利を尊重しなければならない」を盛り込んだ。県では、来年度までに基本計画する予定だ。県の条例の特徴は、民間非営利活動団体との連携及び協働により男女共同参画の実現を目指すとしている。条例誕生まで熱い論議がされるなか、それを支えてくれた市民活動団体「リプロネットワーク」はじめみなさんの力を頂いて実効性のある基本計画となるよう提言してゆきたい。