すべての子どもたちに命の輝きを

2012年12月22日
 12月19日 NPO法人 ワンダーポケットのクリスマスの活動で市立病院でサンタ隊として、小児病棟で子どもたちにクリスマスゼントを届けました。入院したばかりの赤ちゃんのママは目に涙を浮かべていました。お母さん大丈夫。みんなついていますよ。大丈夫。だいじょうぶ。と次第に笑顔になりました。

 私が第二子の、のあを出産したとき、高熱が続き市立病院に入院したことを思い出しました。生まればかりで小さな命。とても不安になったとき、病院の先生、スタッフのみなさん、家族に支えられ次第に回復し、元気に成長していきました。

 ワンダーポケットの活動を続けて今年で10年になります。子どもの命が輝くように 活動してゆきたいと思います。

ワンダーポケットとは…
 現行の医療制度では、心身共に成長してゆく子どものケアに対しての人的・物的資源の供給は、極めて限られています。子どもや家族のケアを担当する病院スタッフ(チャイルド・ライフ・スペシャリスト、メデイカル・ソーシャル・ワーカー、保育士)及びボランティアの援助を行うことは、私たちの理念「すべての子どもたちに命の輝きを」実現するために重要なことです。
 20万県民の一人一人の署名が宮城県立こども病院の設立を実現に導いたように、すべての子ども、保護者、兄弟姉妹、医療スタッフ、ボランテアの支援を願う人々のパワーを結集し継続する力とするため、このNPOは誕生しました。私たちの理念でもある「すべての子どもに命の輝きを」達成するために、子どもや家族、そして医療スタッフやボランティアを支援するため、人的及び物的資源を持続的に供給する必要があります。その目的のためにこのNPOが設立されました。
 NPOは社会的責任を担います。今後のNPO活動を介し、社会の信頼を獲得してゆくことが重要な課題です。我々のNPOは、子どもや家族に寄り添い共に歩み、子どもや家族の視点から提言し、行政・病院のよきパートナーとして成長することは、「すべての子どもたちに命の輝きを」と願う我々の理念達成のために必要なことです。

その後
 私たちのNPOは「すべての子どもに命の輝きを」を理念として立ち上がりました。当初は、宮城県立こども病院での活動を希望するボランティアのための組織として構想されましたが、その役割は病院ボランティア・コーオーデネーターに移されました。さらに、宮城県立こども病院レストラン経営のコンペテションに知恵と勇気を結集し応募しましたが、残念ながら結実を見ることはできませんでした。しかし、病院ボランティアのための「講座」開催からスタートした活動はゆっくりとしたペースですが、宮城県立こども病院を含めたすべての病院の「すべての子ども」の世界へ拡がり、社会的な評価もいただいています。

未来
 日本政府は、国連総会で採択された「子どもの権利に関する条約」(1989年)をようやく批准しましたが(1994年)、その実行は極めて不十分です。さらに残念なことに、国連「子どもの権利に関する委員会」は、日本政府に対して、49項目の提案と勧告(1998年)、ならびに再勧告(2004年)を行っています。この事実は、日本政府の「子どもの権利」に対する歪んだ姿勢を明らかにしています。私たちのNPOは、健やかな子どもの権利と共に、病む子どもの権利を確保し、子どもたちの命の輝きを守り続けていく決意です。

すべてのこどもたちに素敵なクリスマスを…
メリークリスマス★